WWFスマックダウンツアー観戦記

 そーゆーことで、3月1日に行われたスマックダウンツアーの模様&感想をつらつらと書かせていただきます。因みに細かなところは興奮のあまり記憶がふっとんでたり、前後してたりしますが、不確かなものもそのまま書いております。間違い等がありましたら教えていただけると幸いです。

 私とWWFの出会いは3年ほど前。その当時住んでいた地区でケーブルの一斉工事がありまして、それに便乗すればなんと工事費5000円でケーブルには入れるぞ!....というきっかけでCSのチャンネルが見れるようになってからです。相方が呑みに出かけて帰ってこない夜など、たーくさんあるチャンネルをザッピングしてますと、何やら変な番組がやってるではないですか!どうやらプロレスのようなんですが、なんでリングサイドで春をひさぐお姉ちゃん達が踊ってるのでしょうか?巨ケツを相手の顔に押しつけるキメ技とは?
 元々連続ドラマ物に弱い私、最初は何の気なく見ていたのが、いつの間にか続きが気になるようになるまでに、さほど時間はかからなかったように思います。
 ところが私がこれを見続けるためにはクリアしなければならない難関がありました。それはゴリゴリのプロレスヲタである相方の存在。彼にとって紛いもののマッスルショーであるアメプロ(データがホーガンまでで止まってる)は最も忌み嫌うべき存在。そんなものを見てるどころか
 「ねぇねぇ、すごいんだよ。リング上でお兄さんをチョークスラムしたら、リングがその部分だけボコっと穴開いちゃうんだよ!」
とか
 「信じられないよ!オーナーの息子、素人のくせに15mも上からバンプしちゃうんだよ!」
といちいち報告して興味を引こうとする私に相当いらついていたのは、想像難くないことです。とゆーか、実際「何で僕の嫌いなものを見せようとする訳?」と怒られてたんだけどさぁ...(爆)。
 しかし人間の忍耐力に限界があるように、いくら強固な意志の力も慣れの前には容易に折れるということも真であります。何が彼の心に触れたのかは分かりませんが、いつの間にか自宅でWWF鑑賞会を開くわ、テープを後輩に貸し出すわ、私が録画に失敗しようものなら怒るわ、相方は私に負けないくらいWWFの魅力にズブズブになっていったのでありました。

 そしてとうとうその日がやってきた!悪夢のマニア・ツアー以来、2度と日本には足を踏み入れないのではないかとみんなが諦めつつあったWWFが、7年10カ月ぶりに日本の地に再上陸を果たすという吉報を聞いたのは昨年末。
 これを見逃したらWWFファン失格と、カードも発表にならないうちから必死にチケット争奪戦に参入し、とうとう取りました!アリーナA4列。お約束のボードも3日がかりで計4枚作成。あとでテレビで見て自分のいる場所が分かるよう、派手なかぶり物の用意もしたし準備は万端。さあ、WWF!Just bring it!(かかってこい!)

[開場前]
 当日は終了が何時になるか予想がつかなかったため車で行くことにしました。半休をとって一旦会社から帰ってきた相方と最後のボードの仕上げをし、出かける準備をしてると、3時頃早くも会場についたAさんから電話が。もうすでに並んでいる人がいるとのことで慌てて家を出発。向かう途中でまた連絡を貰い、グッズの先行販売が4時から1時間のみあるのでそれに並んでるとのこと。なんとか4時前には到着したので相方には先にAさんと並んで貰い、私は車を近くの駐車場へ。駐車場出口に横アリのスケジュールが貼ってあり、本日は7時スタート、終了は9時となってました。ホントに2時間で終わるのかぁ〜、といぶかしりながらAさんと相方の元へ。(結局終了は10時過ぎでした....)
 グッズの販売は始まったものの、主催者側が慎重に制限しているせいか、列は全く進まず。そんな私たちの横でパッチ物Tシャツの路上販売を始める謎の外国人。人を見ながら値段を5000円にしたり3500円にしたりと落ち着かない様子。それにしても飾られてるTシャツは見事なパッチ振りです。どうせお遊びだからいいんですけど、SCSAの両手がコブラってデザインは一体誰が考えたんだ?
 肝心の先行販売の列は40分以上経ってもたいして進まないため、先頭の正面玄関に様子を見に行くと、今度は入場のための列を作る誘導が。車椅子の人やら入り待ちしてるファンやらがごちゃごちゃになりながらぐるっとアリーナを一周し、ようやく裏手2階に並んだところでもう一人のお仲間、Jさんも合流。並んだ場所はアリーナ駐車場の上だったため、待っている間、会場入りするスーパースター達のバスを見ることも出来ました。ガラス張りの窓の大きなバスだったため、中にいるレスラーがよく見えること!入り待ちのファンを指さしながらハーディズ(と思ってたんですが、後で他の人の写真を確認したらハリケーンだった)と何やら嬉しげに話しているリタ、可愛いぞ!
 5時10分過ぎ頃、30分の入場開始を前に列が少し進む。正面入り口前で「What's?」コールするファンの一団がいたけど、それに応じるより中でグッズが買えるかが気になるとこ。それにしても主催者、これだけ人が並んでいるってゆーのは、つまりグッズやパンフを試合開始前に買うためだとゆーのに、段取りが悪すぎ。30分になってやっと入場開始しても、少しずつ入れるものだから(一応アメリカな催しだからセキュリティチェックのため制限してるのかと思いきやノーチェックなんだから制限する意味が分からない)、なかなか入れない!

 やっと中に入れたので、グッズ買いは相方に任せ席に向かう。席はなかなか良いけど、セットは期待してたスマックダウンそのままの舞台やタイタントロンは無し。リングもテレビで見るよりも小さい感じ。リング四隅に花火らしき筒があるのは確認。まあ会場が小さいし、TVマッチではないから仕方ないですね。しばらくすると実況席にJskyの実況陣が登場。開始前のテーピングなのか、実況席に置いてあったフィギアをいじくり廻しながら小川直也と辻よしなりが何やらしゃべっている模様。そのうち小川がスケッチブックを取り出し、ボードらしき物を見せ始める。そこにはハッキリ「ステイシー、カモン!」の文字が...そんなにパンツ見たいんか!と思わず心の中で突っ込んでしまいそうになる私。テーピングが終わるとJskyご一行は一度奥に引っ込んでしまいました。それにしても小川、でかい!
 なんやかんや周りを見渡しているうち相方達がグッズ売場から戻ってきたので、早速買ってきて貰ったリック・フレアーTシャツを着込む。ズラも取り出す(これ肝心)。再び小川登場。今度は会場中からブーイングを受けて、笑いながら手を振るオーチャン。ふと気が付くと隣の実況席にはいつの間にかテレビ東京の方の武藤敬司が....結構近い席に座ってたのにうちら4人とも気が付かなかったなんてもしかして人気ない?

[開場〜開演]
 
暗くなった会場が一転、お馴染みのスマックダウン(SD)のテーマ曲と共にまばゆい照明で隅々まで照らされる。会場はボード、ボードの嵐!うぉー!テレビで見慣れてる本国のTVマッチと同じ光景になってる〜!とまず第一の興奮。間髪入れずリングアナ(SDと同じ人です)の紹介でSDやHeATの司会者マイケル・コールが登場。「スマックダウンツアーへようこそ!」といった感じの簡単な挨拶が終わるや否や、リング天井でバチバチバチと大量の花火が!
 うぉー!うぉー!こんなところにも仕掛けていたのか!消防法があるから本場並みとはいかないけど、アリーナA4列からは十分迫力のある花火だわさぁ〜!もうボード、頑張って上げまくっちゃうぞ〜と興奮してると今度は「♪マネ、マネ、マネー〜」。いきなりサプライズ・ゲスト、ギミック上、権力抗争に破れて行方不明になってるはずのシェイン・マクマホンが入場するというアナウンスが!

[第0試合(?)]
 ビヨンド・ザ・マットばりにきちんとスーツを着込んで登場したシェイン。音楽に合わせて例のステップを披露しながらリングイン。通訳にウォーリー山口を携え、実にフォーマルな挨拶を始めたのまでは良かったが、山口氏が通訳を始めた途端、客席から大きなブーイング。「ウォーリーSUCK!」コールまで出始め、困惑する山口氏、驚いたように会場を見渡すシェイン。しかしさすがマクマホン一家、瞬時に観客の望むことを読みとったようで、山口氏に対しリングを出ていく様指示。それでも躊躇する素振りを見せるウォーリーにハッキリと言い放つ。
 「Get out!」
 このシェイン(及び山口氏)の機転に、観客は大歓声を送るのでありました。
 因みにこのシーンについて日刊スポーツ
「WWFの日本上陸にファンが期待したのは、エンターテインメントの神髄を極める本場WWFの「並行輸入」。だからこそシェーン・マクマホン副社長のあいさつに通訳がつけば、「不要」とばかりブーイング。」
 と伝えたのに対し、報知新聞は「ひんしゅく毒演会」と称し
「米国では、“悪のオーナー”ビンス・マクマホン・オーナーの長男で、親子の抗争劇を繰り広げているが、父ともどもヒール役。黒いスーツに身を包み、マイクを握ると「WWFが、日本に戻ってきた。マクマホン・ファミリーを代表して、あいさつしにやってきたぜ。おまえら、せいぜい楽しめ!」とほえたが、場内からは割れんばかりの大ブーイングが噴出した。」
 と、当日観戦していた人間の中で、最も英語力どころか聴力、視力共になかったことを晒してました。意味が分からないからって話を造るなよ!>呆痴

[第1試合WWFインターコンチネンタル王座戦]
 X
エッジVSウィリアム・リーガル(王者)○
 
事前のカード発表では船木VSハリケーンが第1となってたのですが、いきなりのタイトル戦。ここら辺の試合の組み合わせ方は非常にツボを押さえてて好感が持てました。
 日本で7年10カ月ぶりになるツアーの最初は、最近ベビーとして急成長中のエッジと、ベテランで来日経験も豊富なリーガルの対決。ホントは当初リーガルではなくテストが来る予定だったわけですが、結果的にはリーガルが来て正解。少々緊張気味なエッジをリードしながら、一生懸命露払いの役割を果たしている姿に感動。エッジはテレビで見てるよりも全然レスラー体型。足などもガッチリしてて、センスも決して悪くありません。エジ&クリ解消以来かなり頑張ってるのが伺えます。
 リーガルのキメ技、リーガルストレッチをエッジがやり返すというシーンも有り。但しエッジの華麗なスピアーは残念ながら次回(ってことか?なんかリング小さいせいかTV見るような迫力がなかった)。

[第2試合]
 ○
リタVSマイティー・モーリー
 
ここで女子戦。最近TVであまり試合を披露してないリタが登場。沸き上がるリタコールに、花道を嬉しそうに進むリタがホント素のまんまって感じで少々やんちゃな雰囲気がチョーかわいい。彼女はTVで見るとヤンキーで怖い感じがしますが、近くで見ると全然キレイ系で感じが違うんで驚きます。逆にモーリーの方がふけ顔で...(以下自粛)。因みにリタの今日のTバックは小豆色のような濃い茶色。モーリーちゃんはマント無しで登場。
 試合はお約束のハリケーン・ラナなど、リタっぽい試合運びで最後、ムーンサルトプレスでリタの勝利。

[第3試合WWFヨーロピアン王座戦]
 X
ハクVSダイヤモンド・ダラス・ペイジ○
 
ガチでやらせたら最強と言われてるプリンス・トンガことミングことハク。WCW崩壊直前にWWFに移籍したまでは良かったものの、その後いまいち活躍の場がないけど、日本のファンにはお馴染みの顔。対するダイヤモンド・ダラス・ペイジ(DDP)はWCW崩壊後にWWF入りしたレスラーで御歳45、マネージャーから30後半でレスラーに転向したという異色の経歴の持ち主。アンダーテーカーの妻をストーキングするギミックで一躍人気者(?)に。最近では気持ちの悪い笑顔で全ての人をポジティブ・シンキング(It's not a bad thing.It's a good thing!)にするという自己啓発セミナー系キャラに転向。
 まずはDDPの自己啓発トークから。「DDPがアメリカからここ横アリにやってきた。これは悪いことじゃない。これは良い...パコーン!(後ろからハクが強襲)」
 うちの相方はDDPの大ファンですが、私はハクも大好きで、あの髪型で意味もなく頭を振りながらアピールするのなんか堪らないんですが(そーゆーことで当日、私はピンクのアフロのズラを被ってました)、この日のハクはそういう遊びは一切なし。DDPもご老体のくせに結構マジに試合を組み立ててるのが意外といえば意外でした。
 最後は勝利したDDPがお約束通り観客席に乱入。客と一緒にポーズを決めながらご満悦な様子で帰っていったのでありました。東のお客さん、いいなぁ〜。

[第4試合]
 
○ショー船木withTAKAみちのく VS ハリケーン
 
さてココでもう一人のサプライズ・ゲスト、肩の故障でツアー参加できなかったTAKAみちのくが登場。彼、前日の掲示板で3/1試合を見に行くか聞かれたのに対し「行くわけないだろ、このヤロー!」的なカキコをしてたのですが、見るどころかちゃんと船木に付き添ってるじゃないですかぁ!もう、お茶目さんなんだから。レフリーは先程ブーイングされた「ヤマグチサ〜ン」ことウォーリー・山口。因みに彼がインタビューをしたゴング別冊のWWF来日前特集号、船木と田尻のインタビューの90%がウソで、特に船木が怒ってると前日、田尻が掲示板にカキコしてましたが、事の真相は(藁)。
 カイエンタイ、ホントは地元のタッグ・チームですから歓声をおくるのが普通なんでしょうが、今日のお客さんは普通の客とはちょ〜っと違う(笑)。彼らはヒールですからちゃんと暖かいブーイングの大合唱で受け入れるのでした。対してハリケーンはコミカルな役柄ですが一応ベビー。ちゃんと同じぐらいの大歓声をおくるところが、お客さん、分かってらっしゃる。
 試合中もハリケーンをドロップキックなどで攻撃する船木に「ブー!」。船木、思わずリング上でがっくしのポーズ。更にはTAKAがリングの周りを走り回って、ブーイングのウェイブを起こさせるなど頑張る、頑張る。ハリケーンも次々と見せ場を作り、終わってみたら結構、これ良い試合だったかも。

[第5試合]
 
○ビリー&チャッキー VS ハーディ・ボーイズwithリタ
 
赤パン隊ことすっかりもーほーキャラを邁進中のビリー・ガンとチャック。対するは若手No.1、無謀で向こう見ずな自爆技で人気の兄弟チーム、ハーディ・ボーイズ。昨年末の分裂劇→再結成以来、あまり姿を見せてなかったので楽しみな試合か。
 ハーディズはキメのツイスト・オブ・フェイト、スワントーン・ボム、ポエトリー・イン・モーションなど次々繰り出すし、付き添いのリタはトップロープからのハリケーン・ラナで乱入するなどお約束満載。ベテランで上手いけどちょっとスタミナないのがアレなビリーもいい展開を見せるが、やっぱ少々スタミナ切れなのか、後半若いチャックにタッチしたまま休んでるのが印象に残りました(笑)。因みに赤パン隊お約束のダウンしてる相手の股間にダウンするという芸も有り。
 尚、この試合のレフリーは上級レフリー、アル・ヘブナー。華麗なリング・イン(おい、おい、おじさん!コーナートップでポーズとるか、フツー(笑))や軽快なステップでレスラーを除ける姿は、試合に巻き揉まれて1分以上はつっぷしたままの普段からは想像できません。(笑)

[第6試合WCWクルーザー級王座戦]
 X
キッドマン VS TAJIRI(王者)withトーリー・ウィルソン○
 休憩を挟んで最初の試合は、我らがタジーリさんが登場。日本のファンにはほとんど馴染みないキッドマンがあの日、一番静かな入場を果たしたのに対し、タジリは会場割れんばかりの歓声で迎えられてました。
 私の中でキッドマンは、WCWから移籍直後のしょっぱいイメージしかなかったのですが、試合をみたら意外や意外。グランド系の渋い技を繰り出し、タジリと良い組み合わせであることを納得しました。今後、噂通りジュニア・ヘビークラスの選手をメインに持ってく流れが本格化したら、この二人でタッグを組むと面白いんじゃなかろうか。
 それにしてもこの試合の最初に登場したマレンコ、何をしにきたのだ.....まさかホントにベルト持ってるだけの役?

[幕間]
 
○リック・フレアー VS ウィリアム・リーガルX
 
そして伝説の人はやってきた。「ツァラツゥストラはかく語りき」をバックにゆっくりと花道を歩くあの人。14回、米マットの3大タイトルを総なめにした本物のliving legend、狂乱の貴公子、50%オーナー、リック・フレアー!Woooooooooooooooooooo!
 この人、興奮すると何を言ってるか分かりずらくなる気合があるが、今日はゆっくりと丁寧に過去闘ってきたレスラー達の名前を挙げていく....ジャンボ鶴田、長州、藤波、武藤(余計だ)、猪木、馬場。そして再びWWFは来日すると宣言し引き上げようとした時、花道から元(?)コミッショナー、ウィリアム・リーガル登場。リング上で何やら猛抗議するリーガルにフレアーがプレゼントしたのは....なんと4の字固めだぁ!リング中央にぶっ倒れるリーガルを尻目に独特のステップで雄叫びを上げるフレアー!Woooooooooooooooooooo!
 リーガル、お疲れさまでした。

[第7試合]
 
○ケイン&ビックショー VS ダッドリー・ボーイズwithステイシー・キーブラー
 
WWFのお得意分野の1つ、対巨人戦でございます。ケインはWWF唯一のマスクマンで、身長2m越える大男。そしてビックショーはそれより更にでかい、まさしくビックな容姿の持ち主。これに対するはダッドリー村(どこじゃ?)から来た広島弁をしゃべる(笑)凶悪タッグチーム、ダッドリー・ボーイズ。
 しかーし、なんとこの日のダッドリー・ボーイズ、ヒールに転向して以来決していうことのなかった「Whatzzzzzzzzzup!」を言ってるではありませんか!オマケにババ・レイ、誰に教えて貰ったのかロープに振られて走りながら「なんじゃぁあああああ(日本語)」とか叫んでるし。ディーボーンにタッチしてからもロープのところでインベーダー歩きしたり、ビックショウに歓声をおくる客に大げさなリアクションで「応援しないで」とお願いする姿はかわいすぎ(笑)。
 3Dは寸前のところで決まらなかったものの、リング下でケインをテーブル送りにしたりと、ベビーだった頃のダッドリーズの本領を思う存分発揮。観客も一緒にキメゼリフを叫べて満足だったはず。
 付き添いのステイシーちゃんもビックショーに馬乗りになって妨害した挙げ句、きっちりお尻まくられてスパンキングされるサービスぶり。某掲示板によれば、南側リングサイドの客はステイシーちゃんのパンツにみんな思わず手を合わせて拝んでいたとか。
 因みに試合開始前、ケイン様の地獄の業火がロープに引火し、スタッフとケインが慌てて手で消すというハプニングがありました。あと南の客にはしばらく業火の煙が煙かったということも書いておこう。

[第8試合WWF&WCW統一王座戦]
 
○クリス・ジェリコ(王者) VS ザ・ロック
 
いよいよメイン戦、ヒール道驀進中のY2J、クリス・ジェリコ対ピープルズ・チャンピオン、ザ・ロック。「ロックはオレのパクリ。俺の前で何かやったらタダじゃおかない!」とマスコミにだけ喚いていた武藤は、試合中ジェリコのビンタを喰らうアドリブに混ぜて貰ってましたが、結局何もせず。ロック様が目の前でペットボトル取っていっても何もせず。口だけ番長見参ってことか?まあ、フレアーにも握手して貰えたり、ロック様からも最後握手して貰えてよかったね、武藤君。
 ええと。試合はあのねー、あのねー、もういいのさ。わかってるのさ。まさかハウスショーでタイトル移るわけないでしょ。とはいえ、ロック様がジェリコごときにボロ負けなんて結末ももってけるわけないでしょ。ロー・ブローで悶絶するロック様、そこをすかさずカウント3というのだって、あの会場にいるようなファンならみーんな予測出来てるわけさ。
 要するにポイントは、あの日、あの場にロック様がとうとう帰ってきた(Finally, the ROCK has come back!)ことが唯一、最大の出来事であるってことね。無数のカメラのフラッシュをバックにコーナトップでポーズを取るロック様、スパイン・バスターでジェリコをなぎ倒すロック様、あーロック様!あなたは格好良すぎる!そうです、今日はあなたのショータイム、the ROCK showなのです。

 ........そして試合後。防衛を果たして意気揚々と帰るY2Jに向かってロック様が呼び止める。
「Wow,wow,wow,wow,wow!ロック様はこのままでは横浜を去りがたい!ジェリコよ、もう一度リングに戻ってこい!Just birng it!」
と、試合後だというのに息付く暇もなくボーナス・トラックが開始。さて20分近く続いたロック様のワンマンショーの内容は...というと
  *一本しかないマイクを子供のように奪い合うロック様とジェリコ。
  *これから六本木に行ってJapanese pie(直訳すると日本のおまXX)を楽しまないか?と誘う
   ロック様に「日本のだろうとアメリカのだろうとヨーロッパのだろうと、パイなんかだいっ
   きらいだ!」と駄々をこねるジェリコ。
  *パイが嫌いというY2Jの衝撃(笑)発言に戸惑うロック様。「もしかしてお前はOKAMAって
   ヤツか?」
  *大喜びでOKAMAコールする観客をいぶかしげに見ながら「OKAMAってなんて意味なんだよ?」
   と怒鳴るジェリコ。観客のコールはお馴染みの「What's?」に変わる。
  *ここでロック様「Wow,wow,wow!今日はストコンは来てないが、そんなに言いたいなら
   俺様が代わりに言わせてやろう。What's?」そして観客のWhat'sコールに合わせて手や足を
   振りながら踊るロック様。サービス精神満点。
  *なおもOKAMAの意味を知りたがるジェリコに、コイツに意味を教えていいか?と客に了承を
   取って教えてやるロック様。
   「オカマというのは(パンツをずり上げながら)....つまりゲイみたいなもんだ。ココ(尻を指し
    ながら)が好きってことだ。」
   客席より沸き上がるY2JならぬY2GAYコール。
  *すっかり頭に血が上ったジェリコ
   「待てよ、お前!オレにパイが好きかって聞いたんだろう?おれはパイは嫌いなんだ。そも
    そもデザートはあまり食べないんだ。但しシュトルーデルは食べるぞ!」
    .......賢明な諸君はお分かりですね。パイが女のアソコならシュトルーデルは形から男の....!
  *えぇぇぇ〜ウッソー!といった雰囲気のロック様。更に大きくなるY2GAYコール。ジェリコ
   に寄るとOKAMA菌が遷るとばかりにビクビクした様子(ぶりっ子)のロック様。
  *「まあ、ともかくだ、お互いに握手でもしようじゃないか。」とジェリコに握手を求める
   ロック様。疑心暗鬼になりながら結局手を差し伸べるジェリコ。そこをすかさずロック様が
   ロックボトム!試合中に未遂に終わったピープルズ・エルボーを披露する。
    .......エルボーに入る前に起きあがろうとするジェリコを「そのまま寝とけ」とばかりに
    手で押さえるところや、いつも通り手を振り上げたところでサポータを試合中投げた事
    に気づき、おもむろに反対側の腕を振り上げ直すところなど、これもサービス満点。
  *そして最後に待ちに待ったキメゼリフ
   「If you smeee-----------------ell what the ROCK is cookin'!」
   その台詞を待ったかのように紙吹雪の舞う。その後右に星条旗、左にそれより一回り大きい
   日の丸を肩に掛け、それぞれのコーナー・トップでポーズを取るロック様。
    .......最後、一カ所ポーズを取らないまま帰ろうする素振りを見せたお茶目なロック様。

 ロック様が花道の向こうに消え、全てが終わったとき、会場のどこからともなく拍手が沸き上がりました。あー、こんなに満足しきった催しに参加したのっていつからぶりだろう。プロレスって...プロレスってこんなに楽しく見ることも出来るんだね!最後までノリの良かったお客さんも勿論ですが、客を一瞬も飽きさせることなく、テンポのいい展開で一気に最後まで魅せてくれたWWFに感謝。
 今回は日本市場の下調べの意味もあったのでしょうが、これだけ見事にWWF側と観客の思惑が組み合わさっているのなら、次回はもっとすごいものを見せてくれるのでは、と更に期待は高まるのでした。ではでは。

 余談ですが、興行が終わって早6日。某巨大掲示板のプロレス板では未だ3.1の話が静まらないようです。特にこの成功を前に、日本の団体はどうすればいいか?ってのは面白いテーマですが、とどのつまりプロレス団体としてどうかという話以前に、どのような客に今後も足を運んで欲しいと考え、かつその狙いの層をがっかりさせないモノを見せる努力をするかってことだと思うわけです。
 今回のWWFが偉いのは、ハウスショーと言いつつTVで見せているものの中で一番面白い部分を盛り込んだものを惜しげも無く見せているところ(またそれがWWF的にはどうやらフツーのことらしい辺りも凄いんだが)。そもそもWWFに足を運ぶ人は、大部分がTVで見たものを基準に来るわけだから、これは正しいわけです。期待されてるものを見せてる。簡単に言うとそれだけの話。って、その「簡単」がまた大変なわけだけどさぁ...。でも私たちはその「簡単」なことにすら飢えていたんだ....と改めて思い知らされるショーでありました。
(まあ、今回行った人の中にはプロレスという記号だけで何か別の物を期待してた人もいるのかもしれないけど、それはあの会場では少数で、求めてたものが違ってたということなんだろうなぁ。とはいえ純粋にプロレスとして見たとしても、第1試合からメインまで一定水準以上きちんとクリアしてむらが無いって事は、日本の他の団体から比べてもそれなりに評価すべき点だと思うが。)
 

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