ホアヒン HuaHin 旅行 2010.09.05-10


1.旅のきっかけ

まだ寒い、2010年の3月のことです。
JALのマイレージを貯めてる黒ラッコせんせーこと目下の人生の相方さんが、「オレのマイルが失効してしまうぅぅぅ!」と騒ぎ出しはじめました。そんなに惜しければ商品券か何かに換えちゃえ!と諭しましたが、「マイルぅ〜・・・今ならマイルキャンペーンでオーストラリア二人分もイケるぅ〜」と、朝に晩に呪文のように唱えるのをやめないもので、じゃあ取れるなら取ってみやがれ!という展開になったわけです。

しかしやはりというかなんというか、いざ二人並んでマイルバンクにログインしてみるとキャンペーンのオーストラリアは大人気。ほとんど不可能に近い日程調整をしないと無理!ってのが分かりました。
ということで「では商品券に・・・」と話を戻したかったところでしたが、せんせー、すでに海外に行きたいの気分120%、反抗期の中学生のようなヤサグレかたで
 「じゃーどーするのッ!」
って、私が次の候補地を提案しないと”盗んだバイクで走り出す〜♪”寸前。まさにこれは逆ギレとしか言いようがないんですけど、この状況が不条理であることを指摘するよりも行く場所決めちゃったほうが簡単そうだったため、そうすることにいたしました。

大体マイルがあるといっても、二人分取ろうとしたら近場な所しか無い上、夏の日程で確実に取れるところといったら事実上ある一箇所しかなかったのです・・・・・それはちょうど赤シャツ隊大暴れ中のバンコク。
過去の例からすると、事態が収まってしまえば(まさかこんなに大事になるとは思ってなかった)観光客を取り戻すためにキャンペーンが始まり、うまくいけば色々とお得なこともあるかも知れない。そんな甘い見込みがあったことは否定しません。
ただ先の話といえ、騒乱のど真ん中に観光旅行になっちゃったらさすがに行けなくなってしまうので、一応バンコク経由でどこか、できれば治安面で問題の少ないところと考えた時、ふと頭に浮かんだ場所がホアヒンだったのです。


2.ホアヒン(ファヒン)への行き方


タイの数あるビーチリゾートの中で、どちらかというと日本人には馴染みの薄いホアヒンでありますが。
タイ王室、王族の保養地、そして欧米のセレブが体をリセットするために度々訪れるといわれてる チバソムがある場所として有名ではないかと。
現在は高速道路も開通し、バンコク・スワンナプール空港から車で2時間半で到着できる距離にあります。バス・鉄道という選択肢もありますが、道路状況は全く問題ありませんのでリムジンタクシーをチャーターするのが一番楽だと思います。
(今まであった空路は、高速の開通に伴い路線廃止されてます)

リムジンは荷物受け取り場にもカウンターのある AOTリムジン(空港公団経営らしい)だと片道5100バーツから。現時点(2010.9)で、日本から手配できる中で一番安そうなのはSPリムジンで3500バーツから。(車種により値段が変わります)
今回の旅ではAOT、SP共に利用しましたが、正直、値段が安いはずのSPリムジンの方が車内が綺麗で高級感あった・・・というか、競合するカウンターがないせいでAOTのボッタクリ感が悪目立ちしたとも言えます。
どちらにしても双方、運転はちゃんとしてるし英語も通じますので、あとは何を重視するか次第だと。
因みにホテル依頼だと、今回滞在したヒルトンで5400バーツ、アリンタは5000バーツ・・・とサイトには案内されてるのに、帰りに頼んだら4500バーツでした・・・ヒルトンより更に距離がある(プランブリ地区)というのにこの値段トハ!多分SPリムジンともそう変わりない値段と思われます。

以上、ここ最近の情報があまりネットで見当たらないので書いてみました。
参考になれば幸いです。


3.旅の準備

バンコク行きマイレージ特典券が予約できたので、次に旅行日程を計画してみました。
計画なんていうと大げさですが、要はどこのホテルに泊まるかということのみです。どこに行っても”動かざること山の如し”な私ら夫婦にとって、ホテルの選択が旅の良し悪しを決定付ける最大かつ唯一のファクターなのであります。
特に今回はビーチリゾートです。寝転がって酒を呑む時につまむ料理が旨くて、目の前に広がるビーチが綺麗かつ静かな事。ついでに日の出、日の入りの光景が感動的だったりしたら言う事無し!つまりまとめると、レストランが美味くてプライベートビーチを持ってるところってのが条件になります。

ホアヒン周辺はマリオット、ヒルトン、インターコンチ、ハイアットといった大手系からビーチリゾートらしいブテックホテルまで、規模も予算も選び放題な感じで色々と目移りしてしまった次第ですが。日本人の宿泊体験談が多いのは
 プタラクサ http://putahracsa.com/PHHNEW/frame.html
 シックスセンシズハイダウェイ(エバソン) http://www.sixsenses.com/Six-Senses-Hideaway-Hua-Hin/
辺りでしょうか。プタラクサはリピーターも多いのだそうです。ホテルの敷地内に一般道路が貫通してるのと、ビーチフロントを楽しめる部屋が限られてるっぽいところでうちは今回はパスしちゃいましたが、周辺にお店も多数あり、ほどほどの利便性も保証されたラグジュアリーさで受けてるのかもしれません。

我が家が今回選んだのは
 ヒルトン・ホアヒン リゾート&スパ http://www.hilton.co.jp/huahin
 アリンタ リゾート&スパ http://www.aleenta.com/huahin/

初日はバンコクに午後4時前の便だったので、食事して寝るだけだから早割りで安いレートを提供してたヒルトンに。ヒルトンのビアレストランでホアヒンの地ビールが呑めるという情報もあったのでそれも目当てでありました。

アリンタはホアヒン市内から更に30分ほど南下したプランブリ地区にあるブテックホテルで、以前ベッカム夫妻が出演した某エステCMのロケ地がここのプライベートビーチだったそうです。撮影場所に選ばれるぐらいなら、ビーチの綺麗さは間違いないのであろうと。ページを見るとビーチ沿いに並んだバンガローなど、素朴ながらセンスある佇まいがフォトジェニックな感じで悪くはないように思えまして。あと決定打となったのは、12歳以下の子供が泊まれるエリアがちゃんと制限されていたところです。
(お子様のいる方には大変申し訳ないのですが、以前ランカウイのダタイで16歳未満お断りというのを体験しまして、もうそれは快適だったというか。
こちとら身銭を切って寛ぎにきてるんだからこれが当たり前なんだよ、ジーン!と感に入ってしまうぐらい嬉しかったんです)

ということで、町外れで敷地内にレストランが1つしかないという不安要素があったにも関わらず、ほぼ即決に近い感じでアリンタを予約しました。

ホテル決めちゃったらもう全て終わったような気がしてましたけど。
折角行ったらどうしても寄りたい所が1つありました。それはサイアムワイナリーのホアヒン・ヒルズ・ヴィンヤード。
サイアムワイナリーはNew Latitude Wineとして注目されてるワイナリーの1つだそうで、ホアヒンには醸造所と自社畑を持っています。ワイナリー見学ツアーも毎日開催されてて、それはそれで楽しいんでしょうけど。
グダグダでアルコールにしか反応しない私らには、畑を臨む高台に"The Sala"という直営レストランがあることが重要。
「タイでワイン造りなんてどーやってるんだろうねぇ?」と少々教養のあるようなことを二人して言ってましたが、その心は"酒、酒、サケ!"しかないのであります。
ワイナリーはちょっと市内から外れたところにあるので、2日目のヒルトン→アリンタの移動の時に車で寄るのが効率良いかなと思いました。どうせ車なら、ついでに疲れない程度に観光スポットなどにも立ち寄れば、半日ぐらいあっという間に潰れてしまうでしょうし。

車と観光のアレンジは、在ホアヒンで唯一日本人向けに不動産や観光情報を発信してるHuahinJapan.comにお願いしました。
ここの代表のブライアン森廣明美さんはホアヒンの生き字引みたな方でして。2日目の朝に事務所で少しだけお話しできたのですけど、観光スポットの段差の数から旬なホテル、ワイナリーのお薦めメニューまでもう何でも任せて!といった風でした。日本で取れるホアヒン情報が少ない分、こういう方の存在は頼もしい限りです。

まあ、旅の計画は大体こんな感じでしょうか。
では4泊6日の旅の概要へ移らせていただきヤス。


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